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ボトックスのしくみ

トックスの原理はボツリヌス菌という細菌が作る毒素です。
ボトックスに使われるこの細菌は世界中の土壌、海、沼にも広く分布していて、空気のない環境で育つ細菌です。
ボトックスに使われるボツリヌス菌は、空気がないところで繁殖します。

まず、始めにボトックスに使われるボツリヌス菌の危ない一面をお話しましょう。

ボトックスに使われるボツリヌス菌は、ボツリヌス食中毒を引き起こします。
ボツリヌスの語源はラテン語のbotulus(腸詰め、ソーセージ)で、食中毒が由来の名前です。
缶詰のほか、消毒が不十分なびん詰、真空パック食品などでも増殖し、強い毒素を作ります。
ボツリヌス食中毒は自家製の海産物などの保存食品や海外からの海産物の真空パックのみやげ品などで発生します。
発症例としては魚のくん製、酢漬け、塩漬け、キャビア、ソフトチーズなどが報告されています。
8~36時間後に吐き気、嘔吐、脱力感、倦怠感、めまいなどに引き続き、ものが二重に見えたり、言葉が出なくなったりなどし、重症例では生命の危険が生じます。

どうですか?
これがボトックスに使われるボツリヌス菌の危ない一面です。

しかし、医療行為で用いるボトックスのボツリヌス菌毒素は、ごく少量のものをコントロールされた状況で医師が使用しますから、きわめて安全性が高いものです。
ボトックスに使われる医療用のボツリヌス菌は、アメリカではFDAが認可した製品しか使用が許可されていません。
ですから、ボトックス治療を受け方は安心してもよいのです。

日本ではまだ美容医療士によるボトックスのボツリヌス菌毒素の使用は、厚生労働省より正式には認められていません。
現在使用されているのは主に米国のボトックスでも使われてる「A型ボツリヌス菌毒素」で、これは本来、美容用のボトックスではなく、眼科でまぶたを開閉する筋肉(眼輪筋)がぴくぴくしてしまう眼瞼痙攣の治療に使用します。
ボトックスのA型ボツリヌス菌毒素は医師が薬監証明(医師による治療のため個人使用であることを明確にするためのもの)を税関に提供し、自分の患者にのみ使用するものを限定して輸入しているのです。
ボトックスのA型ボツリヌス菌毒素はまもなく日本でも認可される見通しです。

ボトックスのボツリヌス菌は、A、B、C-α、C-β、D、E、F、Gと、タイプの異なる8種類に分けられます。
ここではボトックス毒素と呼ぶことにします。

ボトックスのボツリヌス菌が作り出す毒素は神経細胞内で作用します。
ボトックス毒素にAからGまで異なるタイプがあるのは、それぞれのタイプがブロックするタンパク質の種類が異なるためです。
まず、A型ボツリヌス菌のボトックス毒素は、神経筋の末端部分で伝達物質を送ることができなくする作用があります。
ボトックス治療では、まず細い針でボトックス毒素を治療部位に注射します。
すると、ボトックス毒素が細胞内のタンパク質に作用して、神経伝達物質のアセチルコリンという物質が外に出ることができなくなります。
アセチルコリンがないと神経から筋肉ヘシグナルが伝わらず、筋肉が収縮できなくなる状態になります。

こうした効果が出るのに24~48時間かかり、その後2~3週間で効果のピークがおとずれます。
ボトックス毒素でブロックされた神経末端は一度消滅しますが、4カ月から6カ月経つと、また新しいボトックス毒素でブロックされた神経末端が、筋肉へ向かって違うところから出てきます。
これをボトックス毒素のスプラウトといいます。

そのため、ボトックス毒素の効果は4カ月から、長くて6カ月程度で徐々に治療効果が薄れてくるのです。

ボトックスに使われる製品には、アメリカでは、A型毒素の「ボトックス」のほか、B型毒素の「マイオブロック」も別の会社から発売されています。
アメリカ以外のボトックスでは、イギリスの「ディスポート」という製品があります。
現在アメリカFDAに認可申請中です。

それ以外の国で作られたボトックス用のボツリヌス菌毒素もあるようですが、FDAの認可を受けたものではありません。



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