ボトックスと涙のしわ
涙のしわ(溝)は下まぶたの下方に内側から外側にかけて斜めに走る溝のようなくぼみです。
涙のしわは、筋肉が関与しているわけではないため、ボトックスでは治すことができません。
ボトックスだけでなく、レーザーやスキンケアでも、改善させることができない難しいしわです。
涙のしわは若い時にはあまり現れずも深いしわがあることはあまりありません。
しかし、若くても急に体重が減少した場合などに浅い線が現れることがあります。
涙のしわの原因は2つあります。
1.下まぶたの薄い皮膚とその下方のほほ上部の厚い皮膚との間に一種のひずみが起こり、そこに線ができる場合。
下まぶたの皮膚は非常に薄いので、人によってその下にある眼輪筋の茶色い色が一皮膚を通して見えることがあります。
目の下に若い時から隈(くま)があると思っている人に多く見られます。
2.ある程度年齢になると、もともとその線あるいは溝のところにあった脂肪が年齢とともに重力の影響で下方へ下垂するために涙のしわができる場合。
眼球の入っている眼下という骨の下縁も関係しています。
涙のしわの状態がひどくなると、豊麗線よりも上の部分が盛り上がってきます。
これは下垂しようとしている脂肪が、豊麗線よりも下方へは移動できないので、そこでせき止められるためです。
豊麗線は体の構造的に決まっている境界線なので、それよりも下方へは脂肪は動きません。
従って、涙のしわの治療を行う場合、溝に注入物を入れて、へこんだ溝を元に戻す方法を取ります。
注入物にはヒトコラーゲン、ヒアルロン酸などを注射します。
また、脂肪を追加する場合もあります。
自分の脂肪を小豊麗線の上のふくらみから注射器で採取して必要なところへ移植し、指でマッサージしながら形を整えていく方法です。
そのほか、「ハムラの手術」というより大がかりな方法もあります。
これはアメリカの形成外科医ハムラ博士が開発した方法です。
下まぶたをまつ毛の生え際から切開してその中の脂肪に切り込みを入れて、これが涙の溝の部分にくるように脂肪を折り曲げ、移動します。
アメリカや韓国では盛んに行われている方法ですが、日本ではあまり盛んでありません。
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